初心者でも簡単に分かる腰痛症状チェック
腰痛は体を動かした時だけでなく、安静にしている時、寝ている時にも痛みを感じており、背骨の変形や骨折も原因で、腰痛の症状をチェックすることも必要だ。
しかし腰痛の初心者の方は、痛みの見極めが難しいと感じて、これまで治療院に行くことを躊躇してきた方もいることだろう。
そこで、ここでは、そうした初心者の方でもチェック出来るように腰痛の症状を簡単に解説している。ぜひ、ここで書いている通りにチェックを行ってみて欲しい。初めての方でも実質5分程度で腰痛チェックを完了することが出来るはずだ。
1. 腰痛症状をチェックする2つの方法
腰痛をチェックし、症状を早く改善するには、筋反射を使ってダウジングのように手動で確認する方法と、自分の腰痛症状をリサーチして教科書と照らし合わす方法がある。
筋反射とは
潜在意識にあるストレスを読み取るニュージーランド政府公認の代替療法(キネシオロジー)のことだ
結論から言うと、筋反射を使って腰痛症状をチェックするのは初心者には全くおすすめできない。
大まかな流れを説明すると、
- 筋筋膜性腰痛
- 椎間関節性腰痛
- 仙腸関節捻挫(ぎっくり腰)
- 椎間板性腰痛
- 椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛(梨状筋症候群)
- スプラングバック
- 脊椎分離すべり症
- 腰部脊柱管狭窄症
- 変形性腰椎症
- 姿勢性腰痛
- 整形外科で原因不明と言われた腰痛
- 腰椎圧迫骨折
- 骨盤裂離骨折
- 腎盂腎炎
- 月経前症候群(PMS)
- 胆石症
- 子宮内膜症
- 子宮頸がん
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 動脈瘤
- 膀胱炎
- 前立腺癌
- 白血病
- 更年期障害
- 卵巣嚢腫
- パーキンソン病
の中からストレスを読み取る。
正直、全くイメージが沸かないはずだ。
上記の方法は数ある腰痛症状の中からチェックできる方法ではある。しかし、基本的には教科書(上から12番目まで)に記載してある原因がほとんどなので上記のパターンで腰痛症状チェックする必要はほとんどないのだ。
そこで、この記事では一般的な教科書に記載されている腰痛症状のチェック手順を紹介していく。
2. 腰痛の基礎知識
腰痛症状をチェックするには、まず腰痛を知る必要がある。原因は色々あるが、全体の約85%は深刻な問題ではない。
85%の腰痛の原因は4つだ。
- 暴飲暴食による腰痛
- 運動不足による腰痛
- 低体温による腰痛
- ストレスによる腰痛
120%満足する生活改善を行っていけば、腰痛は簡単に治るようになる。そのため、あなたが真剣に腰痛を改善していくなら、最初からある程度の生活改善していく意識が必要である。その観点から、腰痛は最もライフスタイルが影響する痛みだと言える。
2-1.筋筋膜性腰痛
それでは腰痛をチェックしていこう。まず、腰痛の一番代表にあたる「筋筋膜性」の腰痛をチェックする。
その場に立って前屈みしてみよう。前屈すると、腰の上か腰の下の痛みが出てくるならチェック完了だ。足にしびれがあれば別の症状になるので再確認してみよう。
腰の筋肉に肉離れがおこると「筋筋膜性腰痛」という腰痛になる。
この腰痛には、中腰での草むしりやオーバーワークなどの高負荷で起こるので必ず確認しておこう。
2-2.椎間関節性腰痛
先ほどの筋筋膜性腰痛の中に記載されている「前屈時」に腰の真ん中あたりに痛みが出てくるか確認してみよう。前屈すると腰の中に痛みが出るので、背骨を上から押しても痛みが出ないならチェック完了だ。
腰の関節がズレると「椎間関節性腰痛」という腰痛になる。
この腰痛には、スポーツをしている人や重労働者に多いので確認しておこう。
2-3.仙腸関節捻挫(ぎっくり腰)
続いて仙腸関節捻挫を確認しよう。仙腸関節捻挫とは、あなたが急に立てなくなる腰痛で腰が抜けるのだ。
腰の関節がズレると「ぎっくり腰」と呼ばれる仙腸関節捻挫になる。
この腰痛は、妊婦や産後の女性、中腰で作業したときに急に動けなくなるのですぐに分かるはずだ。痛みをすぐ改善するためには治療を受けるのがオススメだ。どこに行けばいいか分からない場合は整体院や整骨院を選択しよう。
2-4.スプラングバック(棘上靭帯損傷)
先ほどの椎間関節性腰痛/仙腸関節捻挫の中に記載されている「背骨を押す」と痛みが出るか確認してみよう。前屈みで痛くて、足にしびれはなく、腰の真ん中あたりが痛くて、背骨を押すと痛いところがあるならチェック完了だ。
腰の靭帯が伸びると「腰部棘上靭帯損傷」という捻挫になる。
慢性的な腰痛として、ラグビーやスキー、過去に尻もちを強くついたことがある人に多いので確認しておこう。
2-5.坐骨神経痛(梨状筋症候群)
ここでは、先ほど確認した腰痛を、しびれが伴う症状をチェックする。すぐに済むので早速進めていこう。
前屈みして、足にしびれがある、しびれる足を上にして足を組むと症状が悪化するか確認してみよう。症状が悪化するなら坐骨神経痛(梨状筋症候群)の可能性が高い。
梨状筋がカチカチになると「坐骨神経痛」を圧迫して足がしびれる。
どの年齢にも起こるが、股関節のオーバーワークが主な原因になるので使いすぎを確認しておこう。
2-6.椎間板ヘルニア
坐骨神経痛と似ている腰痛で、足の位置に関係なく足がしびれるならヘルニアの可能性が高い。
椎間板というクッションが押しつぶされると「椎間板ヘルニア」になる。
スポーツをしている10代〜20代が最も多く、腰を後ろに反らすのは厳禁だ。椎間板がつぶれて再起不能になることを覚えておこう。
2-7.脊椎分離すべり症
先ほどまでは前屈みでの腰痛を紹介したが、ここからは後屈すると痛みが出る腰痛についてチェックしていこう。
立ったまま後屈してみよう、足にしびれが出ない場合は脊椎分離すべり症の可能性が高い。それを確定するには、その場でジャンプしてドスンと着地したとき、腰に横一線の痛みが走るかを確認しよう。背骨をさわるとボコッと凸凹になっているのも確認できる。
腰骨の疲労骨折によって「脊椎分離すべり症」になる。
10代〜60代にみられ、その場で座っておくことの難しい痛みがでるかを確認しておこう。
2-8.腰部脊柱管狭窄症
前屈みは楽で、後屈すると痛くて足がしびれるなら腰部脊柱管狭窄症の可能性が高い。歩くと足のシビレが強くなり、座ってしばらく休むとまた歩けるようになるのが特徴だ。
腰全体の血流障害によって「脊柱管狭窄症」になる。
2-9.変形性腰椎症・姿勢性腰痛
前屈み、後屈ともに痛みが出ない。しかし、長時間同じ姿勢で痛みが出てくるのが特徴だ。50歳以上であれば変形性腰椎症を疑い、その他は姿勢が原因となることが多い。
骨の変形によっておこる変形性腰椎症だが、筋力をつけて補うのが良い。姿勢性の腰痛は早めにバランスを整えることをオススメする。
2-10.整形外科で原因不明と言われた腰痛
この腰痛は、心因性による「神経過敏性腰痛」と呼ばれる。普段、腰を動かしても痛みが出ないけど、何かしらの原因でメンタルに負担がかかった時に腰痛が起こるかチェックしてみよう。
自律神経の誤作動によって「神経過敏性腰痛」になる。
ストレスや肩こりなどで自律神経に負担がかかっているので、腰をどれだけ調整しても良くならないことを覚えておこう。調整するのは頭蓋骨から首にかけてだ。
まとめ
いかがだっただろうか?最初は難しく感じたかもしれないが、やってみると意外とすんなりチェックできただろう。
今回ご紹介したのは整形外科の教科書に記載してある腰痛症状チェック方法だったが、もっと慣れてくると腰痛の根本原因を知りたくなってくる。その際、直接整形外科のレントゲンで確認すると医師は「骨の形態」が正常であるといっているに過ぎない。腰痛の多くは暴飲暴食や運動不足や低体温が原因で起こることを覚えておこう。
余談だったが、私が最初に整体の勉強をしたときは、覚えるだけで1週間もかかってしまった。さらに、そこから全種類の治療技術を覚えて成果を出すまでに3年はかかった。もし、あなたが当ページで書いてある痛みの治し方やメンタルの治し方をしっかりと実践して頂けたら、そんなに時間はかからないはずなので、ぜひしっかりと実践して欲しい。